あたたかくなってくると突然部屋に訪れるコバエ……
見かけてからあっという間に何十匹にも増えてしまって、厄介ですよね。
コバエを部屋に侵入・繁殖させない対策と簡単な駆除方法で今年もコバエ対策をはじめましょう!
コバエはなぜ突然大量発生する?
コバエは、4月~11月の「20℃以上で湿度が高い時期」に発生しやすく、部屋の中でも湿気の多いキッチンやお風呂などを好みます。
1匹見つけると数日後には大量発生していることもよくありますが、これはコバエの繁殖速度が原因です。
コバエの繁殖力
コバエは一度に30個〜50個程度、一生のうちには数百個もの卵を産むといわれています。
卵は、2週間程度の短い期間で成虫になり、また30個〜50個程度の卵を産むため、すごい速さで増えてあっという間に何十匹にもなってしまうんです。
このように、コバエはすぐに大量発生してしまうので、1匹でも見かけたら駆除しておきましょう!
コバエの種類
ショウジョウバエ
キッチンでよく見かけるコバエで、生ゴミに集まり、酢やアルコールなどを好みます。
ノミバエ
キッチンやゴミ箱で発生し、腐った動植物や動物のフンを好み、精肉などにも産卵します。
後ろ足が長く、跳ねるような動きをする体が細いコバエです。
キノコバエ
キノコバエは、観葉植物の腐葉土や暗く湿った場所を好み、1度に100~200個の卵を産みます。
チョウバエ
チョウバエは、お風呂場の排水口や下水管のヘドロに発生し、洗面所などの水場を好みます。
トイレでよく見かけることから「便所バエ」とも呼ばれ、夜行性で日中は壁にじーっと止まっていることが多いです。
コバエはどこから発生するの?
突然部屋の中にコバエが飛んでいて、どこから発生したのかと疑問に思うことがありますよね。
実は、ドアを開けたときや、エアコンのホース・換気扇・網戸の隙間などから侵入しているんです。
部屋に侵入してきたコバエに気づかずにいると、突然大量発生する事態が起こってしまいます。
コバエの侵入対策
コバエは1匹侵入しただけでも大量発生につながってしまう可能性があるので、侵入経路に対策をしておきましょう。
ドアや郵便受けからの侵入対策
玄関前に虫よけスプレーなどをしてコバエの侵入を防ぎましょう。
ドアの下や郵便受けなどに隙間がある場合は、隙間用テープを使って埋めてください。
▼▼ドアに貼るだけで、隙間からの入る花粉や虫、ホコリを防ぎます!
エアコンのホースからの侵入対策
室外機の後ろから出ている排水用のホースは「ドレンホース」といい、ここから、コバエやゴキブリなどのいろんな虫がのぼって部屋に侵入してきます。
引っ越してきたらすぐに対策をした方がいい場所です。
▼▼ドレンホースにネットをかぶせて止めておきましょう!
専用のネット以外にも、ストッキングや目の細かいネットを切って、輪ゴムで止めるのもOKです。
プラスチックのフタなどでドレンホースの口を完全にふさいでしまうと、エアコンの水漏れにつながってしまうので注意してください。
換気扇からの侵入対策
昔ながらのプロペラファンの換気扇は、虫が侵入しやすい場所の1つになります。
換気扇から侵入してくるコバエは、目の細かいネットなどをかぶせて防ぎましょう。
▼▼取り付けが簡単なプロペラファン用フィルターです!
換気扇のメーカーによって「専用防虫ネット」や「専用カバー」などがありますので、検索してみるのもいいですね。
網戸からの侵入対策
一般的な網戸は、目の大きさが「18メッシュ(1.15mm角)~20メッシュ(1.03mm角)」といわれています。
この目の大きさだと小さなコバエは通り抜けられるので、侵入対策には、「24メッシュ(0.84mm角)~30メッシュ(0.67mm角)」の、網目の細かい網戸に変えることがおすすめです。
「賃貸だから網戸を変えるのはちょっと…」
「網目が細かいと、風通しが悪いしほこりが詰まる…」
なんて人は、屋外で使える虫よけスプレーを使うといいでしょう。
▼▼こちらの屋外で使える虫よけスプレーは、網戸や窓ガラスの他、玄関前にも使えます!
窓を閉めて外から網戸にスプレーするだけでOKです。
また、窓を中途半端に開けると、窓枠とガラスの間にできた隙間から侵入してしまうので、窓を開けるときは全開にしましょう。
コバエを繁殖させないためには?
1匹侵入しただけでもエサがあればコバエが繁殖してしまうので、生ゴミや食べ残しなどはすぐに片付けるようにしましょう。
コバエが発生しやすい場所は、常にきれいにしておくことが対策になります。
キッチンのゴミ箱や排水口
ショウジョウバエやノミバエは、生ゴミから出るにおいに集まってくるので、生ゴミを入れた袋は放置せず、密閉してすぐに捨てましょう。
ゴミ箱用の虫よけなどを使うのもおすすめです!
また、キッチンの排水口もにおいが出やすいので、こまめに掃除をしてください。
お風呂場の排水口
お風呂場で見かけるチョウバエという種類のコバエは、湿気が多く汚れている場所を好み、脂汚れや石鹸カスが溜まってできたヘドロに卵を産みます。
こまめに排水口のヘドロを除去して、繁殖させないようにしましょう。
洗濯機の排水口
お風呂場と同じく、洗濯機の排水口もヘドロが溜まりやすく繁殖の場になってしまうので、掃除でヘドロを除去しておくといいですね。
観葉植物の腐葉土
観葉植物の場合は、土に含まれる「腐葉土」がキノコバエ発生の原因になるため、土を使わずに育てるか、コバエが卵を産み付ける土の表面3~4㎝を「化粧石」などの無機質資材にする方法で対策しましょう。
コバエの駆除方法
コバエを捕まえようとしても、小さくて素早いのでむずかしいですよね。
発生・繁殖してしまったコバエ対策には、
- 殺虫スプレー
- 捕獲器
- めんつゆトラップ
がおすすめです!
殺虫スプレー
KINCHO コバエがいなくなるスプレー
コバエの駆除と発生予防ができるスプレーです。
コバエが発生している場所や、発生しやすいゴミ箱・三角コーナー・排水口などに使用しましょう。
1プッシュで予防効果は2週間続きます!
フマキラー おすだけベープスプレー ハイブリッド
こちらの商品は空間に噴射するもので、8畳の部屋なら1プッシュで薬剤が隅々に広がります。
どこに行ったかわからないコバエも、とりあえず空間にプッシュしておけば大丈夫です!
私もこの商品の愛用者で、1匹見つけるとすぐ部屋にプッシュしています♪
200回分で効果は24時間持続するので、使用する部屋数が少ない家庭では、かなり長持ちすると思います。
コバエ捕獲器
KINCHO コバエがポットン 吊るタイプ
キッチンやゴミ箱など、どこでも吊るして使用できます。
コバエを誘引する植物の香り成分を配合した強力誘引ゲルで、殺虫成分を使用していません。
効果は1ヶ月持続します。
アース製薬 アースガーデン BotaNice
コバエが発生してしまった観葉植物・多肉植物のプランターや鉢の土にさすだけの捕獲器です。
においがない・水がかかってもOK・化学殺虫成分不使用なので、安心して使えます。
めんつゆトラップ
めんつゆトラップは、コバエが好きなめんつゆで誘引して溺れさせるショウジョウバエ用トラップです!
家にあるもので簡単に作れます。
用意するもの
- めんつゆ
- 食器用洗剤
- 水
- 容器(空のペットボトルを切ったものなど)
作り方
- 容器に1cm程度水を入れる
- 水と同量のめんつゆを入れる
- 食器用洗剤を数滴入れる
- コバエが発生している場所に置く
まとめ
- コバエは、4月~11月の「20℃以上で湿度が高い時期」に発生しやすく、一度に30個〜50個程度、一生のうちには数百個もの卵を産み、2週間程度で卵から成虫になる
- キッチンでよく見かけるショウジョウバエは、大きさ2~3㎜程度で、生ゴミ・酢・アルコールなどを好む
- キッチンやゴミ箱で発生するノミバエは、大きさ2㎜程度で、腐った動植物や動物のフンを好み、精肉などにも産卵する
- 観葉植物から発生するキノコバエは、大きさ1~4㎜程度で、観葉植物の腐葉土や暗く湿った場所を好み、1度に100~200個の卵を産む
- お風呂場の排水口や下水管のヘドロに発生するチョウバエは、大きさ1~5㎜程度で、洗面所などの水場を好み、夜行性で日中はほとんど動かない
- コバエの侵入経路は、ドア・エアコンのホース・換気扇・網戸の隙間など
- キッチンではコバエが生ゴミから出るにおいに集まってくるので、生ゴミの袋を密閉してすぐに捨て、排水口もきれいにしておく
- お風呂場や洗濯機の排水口にはヘドロが溜まりやすく、そこへコバエが卵を産み付けてしまうので、掃除でヘドロを除去する
- 観葉植物の場合は、土に含まれる「腐葉土」がキノコバエ発生の原因になるため、土を使わずに育てるか、コバエが卵を産み付ける土の表面3~4㎝を「化粧石」などの無機質資材にする方法で対策しましょう。
- 観葉植物の土に含まれる「腐葉土」がキノコバエ発生の原因になるため、土を使わずに育てるか、「化粧石」などの無機質資材にする