「料理するときに毎回包丁を使うのが面倒」
「野菜の皮がむきにくくて時間がかかる」
そんなときにも冷凍が便利です。
食材を長期保存するためだけでなく、料理の時短にもつながる冷凍方法をご紹介!
冷凍することで、効率があがって料理が楽になる食材や、おいしさ・栄養がアップする食材、食感の変化が楽しめる食材をあつめました。
冷凍できる食材の保存と解凍方法
冷凍できる野菜
キャベツ
- キャベツを好みの大きさに切り、洗う
- 水気をキッチンペーパーなどでよく拭きとってから、フリーザーバッグに入れて冷凍する
フリーザーバッグに入れる際は、平らになるように広げて入れ、空気を抜いて閉めましょう。
凍ったまま、炒め物などの加熱調理に使用できます。
ゴーヤ
- 洗わずに表面の汚れをキッチンペーパーなどで拭きとる
- まるごとフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて冷凍する
ゴーヤは、冷凍することで苦みが和らぎ、ワタの部分まで食べられます。
使いきれずに残ってしまった場合など、切ってしまったゴーヤでも冷凍できます。
使いたいときは、洗って水に1分間ほど浸けておき、水気を拭きとってから切ってください。
塩もみなどはしなくてもOKです!
ほうれん草
ほうれん草は、生のままで冷凍してもOK!
- 土などの汚れを洗い落として、使いやすい大きさに切る
- 葉と茎、根本を分けてフリーザーバッグに入れ、冷凍する
冷凍すると、ほうれん草の葉が砕けやすくなるので、使う分ずつ分けてフリーザーバッグに入れるといいでしょう。
加熱調理の場合は、凍ったまま使用します。
おひたしなどにする場合は、冷蔵庫で1時間ほど解凍してから使いましょう。
れんこん
- 皮をむき、使いやすい大きさに切る
- 変色を防ぐために、薄めの酢水を作り、そこにれんこんを入れて2~3分さらす
- 水気を拭きとってからフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて冷凍する
加熱調理するときは、凍ったまま使用できます。
切って使いたい場合、常温で数分置いておけば、完全に解凍されていなくても包丁が入るようになります。
れんこんは、冷蔵庫で長期保存すると、酸化して変色してしまうので、冷凍保存がおすすめ!
冷凍で1カ月程度保存可能です。
さといも(皮つき)
さといもの皮をむくのって大変ですよね。
冷凍すると、手でも簡単に皮むきができるので、やってみてください!
- 表面をキッチンペーパーで拭いて、土などの汚れをとる
- 拭いても土がとれないときは、水洗いしてからよく水気を拭きとればOK
- さといもを1個ずつラップで包んでから、フリーザーバッグに入れ、空気を抜いて冷凍する
1日以上冷凍して、さといもが完全に凍れば、使うときに皮がむきやすくなります。
冷凍で1カ月程度保存可能です。
ラップに包んだまま、600Wのレンジで2~3分程度加熱します。
冷めないうちに、皮をむきましょう。
にんにく
1片ずつにばらしたにんにくを、フリーザーバッグに入れて冷凍するだけ!
切ってから冷凍すると、香りが飛んでしまうので、1片ずつ皮をむいていない状態で保存するのがおすすめです。
凍ったまま根元を切り落として、根本を引っぱれば簡単に皮がむけます。
また、凍ったまますりおろしたり、刻んだりできます。
長芋
- 表面を水洗いし、皮をむきます。
- ピッタリとラップで包んでから、フリーザーバッグに入れ、空気を抜いて冷凍しましょう。
凍ったまますりおろせるので、必要なだけ使って、また冷凍庫に戻せばOK。
さつまいも
【生のまま冷凍する場合】
表面を洗って、使いやすい大きさに切り、フリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。
凍ったままで、煮物や揚げ物に使えます。
さつまいもは、凍ったまま加熱調理すれば、変色しにくいです。
【加熱してから冷凍する場合】
- キッチンペーパーをぬらして、さつまいもを包み、その上からさらにラップで包む
- 600Wのレンジで1分半程度(さつまいも300gの場合)加熱する
- 冷ましてから、切ってラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍する
買ってきた焼き芋でもOKです。
食べるときは、レンジであたためればOK。
また、冷蔵庫で解凍するだけでも食べられます。
漬物
白菜や大根などの漬物も、冷凍OK!
食べやすい大きさに切ってから、フリーザーバッグに入れ、空気を抜いて冷凍するだけです。
梅干しは、1粒ずつラップで包んでからフリーザーバッグに入れましょう。
冷蔵庫で解凍しましょう。
半解凍の状態で食べるのもおいしくておすすめです!
オリーブ
- 瓶詰のオリーブは、水気をよく拭きとる
- 食べやすい量に分けてフリーザーバッグに入れて冷凍する
冷蔵庫で解凍してもいいですが、そのまま加熱調理する場合は、凍ったままでもOKです。
きのこは冷凍するとうまみ成分が3倍になる!
しめじ
きのこは冷凍するとうまみ成分が3倍になると言われています!
しめじ以外のきのこも冷凍可能です。
- キッチンペーパーなどで拭いて、石づきを切り落とす
- 使いやすい大きさに子房を切り分ける
- フリーザーバッグに入れて冷凍する
えのきやエリンギ、マッシュルームなども、石づきを落としてから使きやすい大きさに切って冷凍しましょう。
いろんな種類のきのこと一緒にフリーザーバッグに入れておくのも◎。
冷凍前に下茹でする必要がないので楽です!
凍ったままで加熱調理できます。
なめこ
真空パックになっているなめこは、買ってきた袋のまま冷凍すればOKです!
賞味期限が短いなめこは、使った残りを冷凍するよりも、買ってきてすぐに冷凍して、使う分だけとり出す方が楽ですよ。
凍ったまま、使いたい分だけ折ってとり出します。
残った分はフリーザーバッグやラップで冷凍庫に戻しましょう。
解凍せずに加熱調理に使用できます。
冷凍できる魚介類
あさり
- あさりは砂抜きをしてから、貝をこすり合わせるようにして表面を洗う
- 水気をよく拭きとって、フリーザーバッグに入れて冷凍する
使いたい分だけとり出し、熱湯に入れて調理しましょう。
ゆっくり火を入れると、貝の口が開かない場合があります。
しじみ
- しじみは砂抜きをしてから、貝をこすり合わせるようにして表面を洗う
- ザルで水気をよく切り、使いやすい量に分けて、冷凍可能な容器にしじみを入れる
- しじみの頭まで浸るよう真水を入れ、ふたを閉めて冷凍する
しじみに含まれるオルニチンは、冷凍することで4倍に増えると言われているので、買ってきたらすぐに冷凍にするといいですね。
空気に触れると酸化してしまうため、水を入れて冷凍するのが◎。
凍ったまま氷と一緒に鍋に入れ、強火で加熱しましょう。
▼▼冷凍保存に特化した容器がおすすめ!
めんたいこ・たらこ
- めんたいこ・たらこを1つずつラップで包む
- フリーザーバッグに入れて冷凍する
冷凍すると皮がむきやすくなるので、料理に使いたいときにも便利です。
凍っている状態なら包丁でキレイに切ることができるので、食べたい分だけ切って冷蔵庫で解凍すればOK。
加熱調理をしない場合は、冷蔵庫で1日程度解凍しましょう。
ラップを外さずに、先の方だけ切れば、チューブのようにしてトッピングなどに使えて便利です!
冷凍できる乳製品
ピザ用チーズ
- フリーザーバッグにチーズと片栗粉を入れる(チーズ250gに対して片栗粉小さじ1)
- 全体に片栗粉が混ざるようにフリーザーバッグを振る
- 平らになるようにして空気を抜き、冷凍する
片栗粉を混ぜることで、チーズがくっついて固まるのを防ぎます。
凍ったまま加熱調理できます。
加熱調理以外に使うときは、冷蔵庫で解凍しましょう。
冷凍できる主食
食パン
1枚ずつラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。
冷凍のままトースターで焼いてOKです!
パスタ
- パスタを表記より2分短く茹で、ザルにあげる
- 水で洗い流した後、水気を切る
- パスタをボウルに移し、油を加えてよく混ぜる(パスタ100gに対して油小さじ1)
- 1食分ずつ分けてラップで包み、まとめてフリーザーバッグに入れて冷凍する
油を混ぜることで、パスタ同士がくっつくのを防ぎます。
食べるときは、600Wのレンジで3分半程度加熱すればOK!
冷凍できる大豆製品
納豆
納豆は、パックのまま冷凍OK!
乾燥を防ぐため、フリーザーバッグに入れ、空気を抜いてから冷凍します。
においが出てしまわないよう、しっかりと密閉しましょう。
冷蔵庫で半日~1日程度解凍しましょう。
凍ったまま包丁で切ることもできます。
豆腐
- 豆腐をキッチンペーパーやザルなど水切りする
- 使いやすいサイズに切る(8等分程度)
- 2~3切れずつラップで包んでから、フリーザーバッグに入れて冷凍する
開封前の豆腐はそのままでも冷凍できますが、解凍に時間がかかります。
豆腐を冷凍すると食感が変わるので、普段とは違う食べ方ができます!
木綿豆腐は、高野豆腐のような食感になり、お肉の代わりに使うのも◎。
絹ごし豆腐は、木綿豆腐よりもやわらかく、湯葉に近い食感になります。
【8等分程度に切ってある豆腐の場合】
1つずつ豆腐をキッチンペーパーで包むか、ザルなどで水気が切れるようにしておき、常温で解凍します。
解凍後は、加熱せずそのまま食べてもOKですが、味が染みやすくなっているので、鍋などに入れるのもおすすめです。
冷蔵庫で解凍する場合は前日、常温なら数時間かかります。
先にフリーザーバッグに入れたまま流水にあててから冷蔵・常温解凍するのも◎。
レンジの解凍モードなら15分~25分程度です。
レンジを使用する場合は、ラップをかけてください。
常温ではあまり長時間置いておかない方がいいので、大きめに切った豆腐であれば、冷蔵か加熱して解凍しましょう。
高野豆腐
- 高野豆腐を水で戻し、水気をよくしぼっておく
- 使いやすい大きさに切って、フリーザーバッグに入れ、空気を抜いて冷凍する
高野豆腐を使いたいとき、その都度水で戻すのは面倒なので、冷凍がおすすめです!
凍ったまま鍋に入れて加熱しましょう。
その他冷凍できる食材
たまご
たまごはそのまま冷凍するだけです。
冷凍したい分だけパックを切って、パックごと冷凍しましょう。
保存期間は長くならないので、生食の場合は冷凍にむきません。
凍ったまま輪切りにしてフライパンで焼けば、お弁当にも便利な一口サイズの目玉焼きができます!
冷凍のまま水で洗いながら殻をむきましょう。
しらたき
- しらたきを食べやすい長さに切る
- 鍋にお湯を沸かし、3分程度茹でてアク抜きする
- 水気をよく切り、粗熱をとってからフリーザーバッグに入れる
- 平らになるように薄く広げて空気を抜いて冷凍する
しらたきを冷凍すると、コリコリ食感になります!
アク抜き不要のしらたきでも、茹でておくと独特のにおいが抑えられて◎。
凍ったまま鍋などに入れて加熱調理できます。
解凍する場合は、冷蔵庫に移すかフリーザーバッグのまま流水で解凍しましょう。
冷凍するときに気を付けるポイント
食材の乾燥を防ぐために空気に触れさせない
冷凍庫の中は、空気中の水分も凍ってしまうため、とても乾燥しています。
そのため、食材を冷凍保存する際は、ラップやフリーザーバッグなどで食材を包むことが大切です。
特に、食材を切ってから冷凍すると乾燥しやすいため、フリーザーバッグに入れた後、しっかり空気を抜いてから密閉するか、ラップに包んでからフリーザーバッグに入れるといいでしょう。
早く凍らせてうまみを閉じ込める
食材が凍るまでに時間がかかってしまうと、細胞がダメージを受けて、解凍したときにうまみや栄養分を含んだドリップが溶けだしてしまいます。
そのため、急速冷凍することが重要になります。
冷蔵庫に急速冷凍機能が搭載されている場合は使用しましょう。
常温解凍するときの注意点
パンやスポンジケーキなどは常温で解凍しても大丈夫ですが、食材によっては常温解凍にむいていないものがあります。
細胞に大きなダメージを受けた食材は、解凍したときにドリップが出てしまいます。
常温で置いていると、そこに菌が繁殖しやすくなるため、すぐに加熱調理しない場合は、冷蔵庫で解凍した方がいいでしょう。
解凍せずに調理できる食材は、料理が楽になるだけでなく、衛生面でもメリットがあるということですね。
冷凍できる食材おすすめ23選一覧
- キャベツ
- ゴーヤ
- ほうれん草
- れんこん
- さといも
- にんにく
- 長芋
- さつまいも
- 漬物
- オリーブ
- しめじ
- なめこ
- あさり
- しじみ
- めんたいこ
- チーズ
- 食パン
- パスタ
- 納豆
- 豆腐
- 高野豆腐
- たまご
- しらたき
まとめ
まとめ買いしてきた食材は、使いやすい大きさに切り分けてフリーザーバッグに入れ、すぐに冷凍すると便利です。
生のまま冷凍保存できる食材も多いので、簡単に準備できます。
料理するときに毎回包丁を使う必要がなく、また、解凍せずに加熱調理できるものなら、とても時短になりますね!